検察官の立証について

立証とは、証拠を挙げて事実を証明することを指します。
刑事事件の裁判は、犯罪の証拠を挙げて、それを立証していくというのが主な作業になります。
裁判官は、この立証の状況により、被告人が有罪か無罪かの判決を下します。
立証が確かなもので、被告人が犯罪を犯したことが明確となれば有罪になり、逆に立証が不確かであれば、無罪となるのです。
刑事事件の証拠には、被害者や目撃者などの「証人」、供述調書や捜査書類などの「証拠書類」、遺留品や凶器などの「証拠物」の3種類があります。
検察官は、まず、最初の冒頭陳述で犯罪の証拠を挙げ、その後、挙げた証拠を調べる「証拠調べ」を請求します。
この時、裁判官は、証拠として取り調べをするかどうかについて被告人、弁護人の意見を聞きます。
目撃者の供述調書などは、伝聞であるなどの理由から、原則として、被告人、弁護人の同意がなければ証拠調べに採用されません。
裁判官は、双方の意見を聞いた上で、取り調べを行う証拠を決定します。
そして、決定した証拠を取り調べる作業になりますが、「証人」についての証拠立証は、証人尋問や聴取という形になり、「証拠書類」「証拠物」については閲読、検査といった形になります。
このように証拠を調べて立証するという作業が行われますが、この立証は、被告人、弁護人側でも行われます。
双方による立証の後、論告、求刑などを経て、裁判官により判決が下されることとなります。